柿渋塗りの大福帳
昔は和紙に柿渋を塗って丈夫にして、大事な書類を保護することがありました。写真はその一例の大福帳です。喫茶 蔵にて。表紙と周囲に柿渋を塗ってあります。なんだか、かっこいい。
柿渋を塗ると、塗らないよりは虫喰いを防げたそうですが、やはり少し、やられています。
でも中身は無事。たぶん縁を塗ったときに、周囲に柿渋がちょっとはみ出してしまっているのも、手作業の良い味わいですね。忙しい毎日の商売の中で、チャッチャッと塗った感じが、実用的で好きです。
表紙の勢いのある筆跡といい、どっしり堅実に商売されていたのでしょうね。