備後尾道 柿渋商店

瀬戸内地方で昔ながらに柿渋を手作りしています

柿渋染めの季節


柿渋染めの季節になりました。ガーゼや手拭いをせっせと染め始めています。

衣装ケースに数カ月かな、放置してしまっていた柿渋ちゃんは、白い澱が出てきていたりやゼリー状になっていたりします。これらは、まぜこぜしても残念ながら全く溶けません。が、染めをする方は捨てないで。ガーゼや台所の三角コーナー用ネットなどで濾せば、液が使えます。しかも、古渋というものになっているのか、染めて干したら、すぐに良い色が出ます。写真のガーゼのような薄いものなら、ものの1時間で、まるで一週間も干したかのような濃い茶色が出たりします。濾すのは少し大変ですが、この発色の早さに感動します。柿渋20リットルをご購入くださり余りを放置していたお客様、ぜひお試しくださいね。

また、ゼリー状のものも布にすりこむように塗りつけて干すと、柿渋ジャム染めという、革のような風合いを出す染めものができるらしいです。私はまだしたことがないですが、そのうちしてみよう。

ゼリーを使わない場合は、生ゴミとして処理、または畑に埋めたら肥料になります。

手拭いは、適当に折り目をつけて干したら縞模様が、そのあたりのヨモギやクローバーの葉っぱを置いて干したら、そこに日が当たらない分、白く残って模様ができます。適当にぐしゃぐしゃにして干したら、またなんだか模様ができます。柿渋染め、適当で最高です。

夏のワークショップでは、小一時間で染めて、乾かす間を昼食お昼寝タイム、その後に完成品お持ち帰り、といつたスケジュールで実施しています。

初めてでも簡単で失敗がない柿渋染め、楽しいのでぜひお試しくださいね。


kanae3 • 2019年4月20日


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