備後尾道 柿渋商店

瀬戸内地方で昔ながらに柿渋を手作りしています

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備後尾道 柿渋商店


備後渋(びんごしぶ)とは

備後地方(広島県東部)で生産された柿渋のことです。備後尾道はかつて、京都山城、岐阜美濃と並ぶ、柿渋の近世日本三大名産地のひとつでした。因島の村上水軍とともに発展したといわれます。

柿渋とは

天然の塗料、染料です。青い渋柿を砕いて絞り、発酵させた液体で、防水・防虫・防腐効果があります。その歴史は古く、縄文時代の遺跡から漆器が発掘されており、その下塗りには必ず柿渋が使われるため、約1万年前から使われていたのではないかと考えられています。中近世では、木造船の船体や帆、綱、漁網や、家の柱や板壁などに木に塗るほか、布を染めたり、和紙に塗って番傘や渋団扇、または薬用として飲む、虫刺されに肌に塗るなど、かつては暮らしのあらゆる場面で使われる必需品でした。昔は、どこの家にも庭先に柿の木が植えられ、自家製の柿渋を床下の壺に持っていたそうです。原料は柿と水だけ。絞りカスは畑の肥料になり、空き地に渋柿を植えておけば、お盆過ぎに柿の実を売って農家のお小遣い稼ぎにも、地域の景観保持にもなる、製造・廃棄過程全てで自然にも優しい大変良いものでしたが、戦後、化学製品の登場とともに姿を消していきました。

備後尾道 柿渋商店

私たちは、地域最後の工場、尾道市高須の岡田柿渋商店、因島の元祖・宮地柿渋商店から、設備と技術を受け継いで、NPOぬまくま民家を大切にする会にて、2013年夏、新工場で操業を開始しました。現在、事業化のための組織等検討中。100年後の未来の為の地域産業を目指して取り組んでいます。つねいし未来財団2014年助成事業。

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製造元

NPOぬまくま民家を大切にする会

“古民家は磨けば光る宝物  美しい日本の暮らしを次世代へ”

柿渋工場   広島県尾道市浦崎町高尾3678  村上表具店敷地内

事務局       広島県福山市沼隈町草深1267-2  事務局長 河野嘉明

電話・FAX 084-987-0840

メール numakuma.minka@gmail.com

担当・HP管理者   黒木香苗

携帯 080-9653-5841(仕事中は出られない事もあります。)

 


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