備後尾道 柿渋商店

瀬戸内地方で昔ながらに柿渋を手作りしています

縁の下にベンガラと柿渋塗り


備後尾道地方では、縁の下などに柿渋、またはベンガラと柿渋を塗って防虫防腐剤にすることが、広く行われていたようです。尾道の古いお寺では、縁の下などの材を二晩ほど柿渋に漬け込んで、それから乾かして使っていたと聞きました。

うちの築90年程の家も、ふと気がつけば、ベンガラの赤い顔料のあとが。折り良く、現場で余ったベンガラをいただいたので、塗ってみました。

トラ監督のチェック中。あ、監督、それを食べちゃダメですよ。まずいですよ。口のまわりが真っ赤になりますよ。

石とツカのあいだには定規を当ててハケを使い、石にベンガラがつかないように塗ります。養生する手間を省けてお手軽です。でも、石に早速こぼしました。写真、トラ監督の左耳の上あたり。あらら。すぐ水で洗えばなんとか落ちます。教訓、ハケは容器のフチでよくしごきましょう。

なんだか派手になりました。

ベンガラに触ると赤く汚れるので、通常は、乾いたら、柿渋をコーティング剤として上から3回位塗ります。色もこげ茶がかかって落ち着きます。
が、今回は、しばらくこのまま、ベンガラだけの明るい色合いを楽しみたいと思います。


kanae3 • 2017年3月8日


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