柿渋よもやま話より
先日はNPOの毎月の理事会。終了後は柿渋よもやま話などになりました。
夏の墓参りのときに、花がすぐダメになってくさるじゃろう、あれは水が腐るからじゃあ思って、わし、墓参りのお供えの花びんにな、柿渋をちいっと入れといてみたんよ。したら、いれんよか、もちが良かったぞ、こりゃあええ思うたよ。
ほうほう〜〜。
わしゃあ、今度の村の神楽の小道具作るときにな、ビラビラをつくるのに、柿渋で布をうんと硬く染めてやろう思ってな。(筆者注 ビラビラが何かは不明…) いま、これ、鯛はできたど。これは竹の骨に和紙を貼って絵を描いてな。腹の中もみて。
ほお〜、ほうほう。ちなみに鯛は柿渋工場長さん作。尾道市浦崎町は、集落ごとに神楽を持っていて、秋は毎週何処かで神楽があります。皆、神楽大好きです。なお、この鯛には柿渋使われておりません。おお、渋ちゃん出番なかったわ。まあビラビラで頑張ってもらうけえ。(筆者注 ビラビラが何かは不明…)
わしゃあ晴れたらまたシーツ染めてやろう思ってな。シーツを柿渋で染めて寝床の下に敷いとくと、ええで、夏は虫がこんし、冬は暖かあで。今年の冬は二枚敷いてみよ。
ああ、あと、この冬はマスクを柿渋で染めてしとかんと。ノロウィルスを1番柿渋が防げるんじゃろ。そりゃマスクが硬くなりそうじゃあな、柿渋仮面になるで。薄く染めてやり、したら良かろう。
皆様いろいろに活用されているようです。うちも、夏の白い服たち、くたびれたのは全部、柿渋染めしてリニューアルしようと思っています。布がかたくなりますが、着るうちに馴染んできて、暖かいし、何だか安心します。作業服にオススメですよ。干し皺がそのまま模様になり、なんだか迫力満点、着るとたちまち、とても自然派な人に見える優れものです。
染め方は簡単、柿渋につけて干すだけ。五分でできます。あとは一週間くらい干して、水洗いしたら完成。最初の二、三回は少し色落ちするかもですが、あとは普通に洗濯機で洗えます。色がさめたら、また染めればよしです。