備後尾道 柿渋商店

瀬戸内地方で昔ながらに柿渋を手作りしています

柿渋塗りの雨戸など


こちらの戸も柿渋塗り。どーんと一枚板。柿渋を塗ったときは、塗っていくほど浮かび上がる年輪の迫力に、畏敬の念を覚えたものです。室内で三年たちましたが、色落ちもなく良い感じです。


こちらの雨戸は、三年たち少し色落ちしたもの。床板も、日が当たる当たらないで、くっきり分かれていますね。雨戸はクラシックな鍵が素敵です。

こちら、日が当たらない面の雨戸は、美しい色が保たれています。うん、良いなあ。柿渋ちゃんの色大好き。

先日、初めて雨戸を閉めるお手伝い。


ああ、廊下は塗り直したい。。

雨戸は三十枚くらい閉めます。戸が重いので、ろうを塗りました。ろうそくのおしりを敷居にこすりつけて、ぐりぐりと塗りつけていきます。


戸が軽くなって、良い気分です。ぴったり閉まって、鍵をピシッと閉めると、達成感でいっぱい。鍵もパズルみたいです。良く出来てる〜〜。


雨戸は遠目だと、暖かい色味が良く見えますね。近くだと色のさめた印象なのですが。不思議です。建物は神勝寺含空院。

柿渋は、塗る材によってどんな色味になるか変わります。塗ってみないと分からない。同じ材でも塗るときの天気などで仕上がりが違うこともあります。見本板を作っても、あくまで目安にしかならず、施主様のご理解がないと施工は難しいかなぁと思います。が、それでもやっぱり、柿渋すてき。


kanae3 • 2017年10月25日


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