備後尾道 柿渋商店

瀬戸内地方で昔ながらに柿渋を手作りしています

FRP船 2ヶ月後


大変ブログ更新が滞っておりました。

と申しますのも、子どもの風邪から家族皆に順番に咳鼻水熱に倒れること2周り。永遠に巡るかと思いましたよ、ふう。さらに、柿渋倉庫にしている納屋の老朽化による解体決定やら工事やら、あと何しろ柿渋の仕事はほぼボランティアなもので、保育園慣れてきたかな、新たなパート仕事を始める、この子の教育資金を作っとかないと、、いや、柿渋を百年後の地域の基幹産業にする野望はどこにいった、、脱資本主義の持続可能な懐かしい優しい未来づくりを、、「今日の行動で未来は変わる」んだ、、日本中の古民家を柿渋でピカピカに磨いてまわりたい、素晴らしい先祖からの贈り物、地域の宝の財産たちを、、ああ、きっと今日も日本中の古民家が、私を待っている~、るる~、ともあれ確実なささやかなパート収入も大切。かくして、まだまだ保育園を休みがちな家庭に優しくありがたい在宅ワークを新たに始め、取り急ぎそれにインフルエンザ予防接種やら、アレルギーかしら疑惑やら、庭の草刈りやら、庭の松の木たちも私を待っていますね、ごめんねモサモサしてるね、今晩のおかずと離乳食何しよう?などなど、あっというまに日は過ぎまして。気がついたら師走でびっくりしております。

さて本題。

去る11月18日、例の船底に柿渋を塗った経過を見るべく、岡田造船さんで船をあげていただきました。中国新聞の若い記者さんが爽やかに取材に来てくださいました。したの写真に、足元と手先だけ写っている方が記者さんです。左の後ろ姿は、船のオーナーの魚とらさん。中央の船の向こうは柿渋工場長の壇上さん。

柿渋を塗っていない所は、普通に藻がついてきています。秋冬はあまりつかないそうで、まあこんな感じだそう。

そして、船底の写真です。

どうですかねー?

どう?

枕木の間だけ塗ったので、それより端の方は、塗った所よりは多少は藻が多くついて黒っぽく見えるような気がする?画面左の端の方は黒っぽく見えるような?、、たまたま?

そもそも、柿渋ちゃんはまだ船底についているのかなー?日に当てて発色もさせてないし、塗って乾いたらすぐ海に入れたし、揚船料金は時間単位なので。側面は赤い色が見えんといけんじやろうと、本当に底面だけに塗ってみたのですが、柿渋ちゃん、おるー?元気かなー?

魚とらさんは、ペンキと同等なら柿渋のほうが海の為にはあええやろう、塗料が剥げても自然のもんやし、と言われてでした。まあ、また数ヶ月おいて見てみましようとのことで、次回は、四月頃でしょうか。

終わって、魚とらさん。取材中から色々船の整備を何やらされて、あと、船に乗られて、クレーンで吊られて海に戻り、颯爽と手をふりながら、尾道の海上に去っていかれました。カッコいい~! 村上水軍の人々もこんな感じだったのかなあ、陸上に残る人々をしり目に、自由な空と海の間に自慢の船をこぎだして、海の道を自在に悠々と行き来して。たしか、御年83さいと。スマホは使いこなされてだし、地域の役はされてだし、次世代の私達はこんなふうに船を操る技術や海の知識や、そんな色々なものをまた次世代へつなげていけるだろうか。本当に、こうした素晴らしい殿方のますますのご健勝ご長寿を心よりお祈り申しあげます。と思った最後のひとこまでした

なお、他にも船底に柿渋を塗ってみての実験にご協力くださる方を募集中です。柿渋は無償提供しますので(もちろん買ってくださるのでも嬉しいですが)、うちの船にも塗ってみるけえ柿渋を送ってみんさい、という方、お気軽にご連絡ください。


kanae3 • 2019年12月6日


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