備後尾道 柿渋商店

瀬戸内地方で昔ながらに柿渋を手作りしています

FRP 船底に柿渋ぬり


実験メモ帳。

一晩水につけやわらかくなったにかわを、ハサミで細かく切り、カセットコンロで、鍋にバケツで、気長に湯煎して溶かす。

れもん果汁120cc 、柿渋1L 、膠液400cc

にかわ液が濃かつたのか、白いおりがでました。あらま、いやん、なんだろう。膠と水の分量は適当、ヒタヒタくらい。まあいいや、気にせず、これで塗ってみる。

船底に、三回塗。所要二時間くらい。おお、いつも草刈りばあしよるんと、ちいと勝手が違うようじゃあの。上向いて塗るのんに、口開けとると、柿渋が入るで。

かわくのを待ちつつ、確認する工場長と、船を実験台にご提供の魚寅さん。手前のビーカー、スポンジで塗ると、結構ペンキが取れるようで赤く染まりました。普通に刷毛で塗るのが良さそうです。前方と側面は見えるのでペンキをこのあと魚寅さんが塗りなおし。実験の柿渋液をぬった範囲は、底面の後三分の二くらい。

つぎに船をあげるのは、半年後。秋冬はかいがらはあまりつかないそうです。半年したら、また塗らせてもらつて、なつにどうなるか、早くみたいです。海にやさしい自然素材で、船底塗料ができるといいな。


kanae3 • 2019年9月27日


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