備後尾道 柿渋商店

瀬戸内地方で昔ながらに柿渋を手作りしています

欄間を使って柿渋染め


といっても、布のうえに置いておくだけなのですけれども。

納屋に眠っていた欄間を、柿渋染め手拭いのうえに置いてみました。少し浮いてしまったので、模様がボケてしまいましたね。ヨモギみたいにぴったり布に貼り付くと、きれいに模様がでるのですが。

そして、なんだか、欄間の途中できれているので、うん?中途半端かな?という感じですね。まあ、これはこれで面白いでしようか。

模様は、欄間の厚みの分、影ができて、グラデーションぽくなりました。これは上手にできたらきれいかも。ちなみにこの模様は、欄間の置き方が少し斜めだったので、少し斜めです。適当すぎて惜しかったですね。

でも、手作りするのに毎日素早くとにかくやるべしを心がけているので、オッケーでございます。時間ができたらゆっくりやろうと思っていると、あっというまに一年どころか何年も過ぎてしまうものでございますから。。。本当に。ゼロよりも、多少斜めでも染めものが出来て私は嬉しいです。

今回の作業時間も、さらしを切って柿渋にぽちゃんとつけて布を机に広げて上に欄間を置いてヨモギも置いてみて数時間放置、夕方、ざっと水洗いして干してアイロンかけて、合計30分位でしようか。

柿渋染め、簡単で楽しいですよ。出来たアイテムは、自然豊かな手作り生活っぽさ満点ですし。手作り暮らしの始めの一歩にぜひいかがでしょうか。

田舎暮らしがスローライフというのは残念ながらテレビや雑誌のイメージに過ぎませぬ。と私は思います。実際は毎日草刈りやら掃除やら毛虫退治やらなんやらで、都会生活と種類は違いますが、空模様を眺めながら一分一秒を争って日常生活は結構忙しいもので、その割に全然家も庭もなかなかきれいにならないのですけれども、そんななかで、実用的に、さっさと色々役立つ柿渋ちゃんはえらいものだと、日々惚れ直しております。御先祖さまの暮らしの知恵ですね。


kanae3 • 2019年5月8日


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