備後尾道 柿渋商店

瀬戸内地方で昔ながらに柿渋を手作りしています

黙祷


8月は柿渋作りとともに、喪の月でもあります。6月の沖縄戦や12月の真珠湾、一年中、先の戦争の歴史は刻まれていて、その折々に胸痛み、祈りますが、核兵器廃絶を願う者として、やはり8月は特別です。恩師に伺った経験談、新聞やテレビで見聞きする証言は、いずれもふとした瞬間に何度も脳裏に甦り、黙祷するばかりです。暑さとともに『はだしのゲン』の各場面も目に浮かびます。福島やこのコロナへの政府対応を見ていて、75年前の悲劇がより身近に、肌身で感じられるようにもなりました。

社会がどうであろうと、自分の日々できることを一生懸命やることは勿論大切ですが、それだけでは国に殺されてしまうかもしれない。先の戦争の「英霊」の7割は餓死だったとも言われています。国や政治がおかしかったら、きちんと声をあげなければいけない、私たち一般庶民がお上にガンガン文句を言わないといけない。現在の安倍政権は、桜、森友加計から河井夫妻から、辺野古埋め立てから補助金中抜きから、いま国会を開かないことから、もうおかしなことだらけ。コロナ患者を受け入れる病院ほど赤字で職員の賞与カットやゼロ支給とか、感染拡大のなかgo toキャンペーンとか、補償なしの自粛要請ばかりとか、もう、ありえないほどおかしいと思います。このままでは、倒産する会社や廃業する店がどれだけ増えるのかと心配です。

それでなくても、地域の過疎化、高齢化は深刻で、私たちの地区でも小中学校の統廃合も予定され、耕作放棄地も増えるばかりです。10年後はどうなるのか、いま何かして、少しでもより良い未来につなげたいと考える日々です。

8月6日、核兵器禁止条約について、ニュージーランド アーダーン首相は
『全ての核保有国の核兵器ゼロの達成を含めた地球規模の交渉を求めて、他国もこの動きに加わり、このランドマークな条約を広めることを要請します。
このことが唯一、広島と長崎への原爆投下や、太平洋などでの核実験によって苦しめられた人たちに対する報い、レガシーとなるのです。』と全世界にビデオメッセージ。

日本政府にも、核兵器禁止条約への参加を強く求めます。地球上から一切の核兵器と原発がなくなりますように。


kanae3 • 2020年8月6日


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