備後尾道 柿渋商店

瀬戸内地方で昔ながらに柿渋を手作りしています

渋柿畑 草刈り


備後渋柿畑予定地の草刈りをしてまいりました。本年は週一回草刈り実施が必達目標です。

思い起こせば昨年3月、皆で干し柿の種を植え、6月頃には双葉が出て喜んでおりました。数年で接ぎ木して、絶滅が危惧される備後渋の原料になる柿の木の畑にしよう、これだけ広かったらいっぱい実が取れるだろうな、たくさん柿渋が作れるなあ、たくさんの人に使ってもらえるといいな、そして、ゆくゆくは柿渋御殿を建てよう、もちろん全てに柿渋を塗って…と夢を広げておりました。うっとり。

が。

うすうす予想されたごとく、月日は矢のように飛び去り、夏に思いきり草だらけにしてしまいまして。毎朝、明日は草刈りに行こうと思いながら、30回思ったら1カ月が過ぎるのですよね。

やっとのことで草刈りをした際には、のびて絡まる草たちを、汗だくで思いきり根こそぎ全てをぶったぎり、ああ、やっと草刈りできた、良かったです、お疲れ様でした…と家に帰って、ハッと気がつきました。

しまった。柿の芽も全てきれいに刈ってしまった。


そして現在。種を植えた目印の竹の棒たちが、さみしく立っております。根が残っていたら、春にはまた芽が出てくるかと、はかない期待をまだ抱いておりますが、見たかぎり、本地域の植物生存競争はまた大変に厳しそうであります。

嗚呼。やんぬるかな。

でも竹の棒たちは、いい感じに色が抜けましたね。柿渋を塗って井戸囲いにしようかな。

そして、畑はまたイチからやり直しかな。見上げれば青空、春でございます。新しい出発の季節ですね。


kanae3 • 2017年3月30日


Previous Post

Next Post