備後尾道 柿渋商店

瀬戸内地方で昔ながらに柿渋を手作りしています

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一閑張


一閑張とは、古くなった竹ざるに和紙を貼って
柿渋を塗り、再生させる庶民の伝統工芸です。
一閑張も使っているうちに古くなりますが
そしたらその時はまた紙をビリビリと剥がして
一から作り直す事が出来ます。
 これぞ日本の勿体ない精神の美しい技。
すごいぞ日本人。

作り方

作り方はかんたんです。誰でも出来ますよ。
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材料
ざる、和紙、でんぷんのり、水、はけ、はさみ、下敷き、柿渋
作り方
ざるをよく確認、ケバ立ちや、竹が飛び出ているところをハサミで切る。
でんぷんのり(障子のりなど)を容器に出し、同量の水を入れ、刷毛でよくかき混ぜて倍に薄める。
和紙(習字の反故や障子紙、たとう紙など。新聞紙などでも。柿渋がしみこめば使えます。でもやっぱり古い和紙が良いですね)を4分の1位ずつ重ねて貼っていきます。
和紙の上からもよくノリを塗り、空気が入らないようにぴったり貼っていきます。全体を三重位に貼ります。
表の中、ふち、裏、の順で貼ります。
プラスチックの下敷きをしいて作業すると、ノリが机にベタベタせず、下敷きを水洗いすればよいので、あと片付けが楽になります。
裏まで貼りおわったら、数日おいて完全に乾かします。
乾いたら、柿渋を塗ります。原液を刷毛で塗ります。白い泡や液だれなどが出たら、ティッシュで吸い取ります。
1日は陰干し、あとはよく太陽にあてます。柿渋は日光で発色するので、半日ごと位に表裏を返しながら、満遍なく日にあてます。夏場は2、3日、冬場は5、6日位あいだをあけて、好みの色になるまで塗り重ねます。
よく乾かさずに重ね塗りすると、後から、ひび割れしてしまうことが多いです。あせらないことが、コツです。
ゆっくりのんびり、自然の恵みを楽しみながら、作られてみてください。
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一閑張教室の様子


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